よく知人から株やFXなどの投資を始めたいから教えてほしいと言われることがあります。投資というと事前に色々勉強をして望まないと大損をこいてしまうというようなイメージを持っている人が多いようですがそんなことはなく、無知識の状態で始めても何ら問題はないです。現に私は何も予備知識がない状態で始めて初年度資産を２倍にできました。逆に始める前に投資に関する書籍などを色々読んでも言葉が難しすぎて何を言っているかわからないと思うのであまりお勧めはしません。実際に少額で投資を行いながら勉強していくほうが効率が良いです。ここではまず、ゼロ知識の人が投資を始める前に必要な準備や心構えを紹介します。
- 株やFXの始め方がわからない
- 株やFXの知識がほとんどない
- 株やFXをすぐに始めたい
投資知識なしで問題ない理由
ここでいう投資知識とは、投資に関する専門用語やテクニカル的な分析の方法などのことを指します。世の中には投資に関する書籍が山ほどありますが、投資未経験の人がいくら勉強のために読んだとしてもほとんど意味がないでしょう。なぜなら情報の取捨選択ができないからです。中には重要なことも書いてあればそうでないことも沢山書かれてあります。さらに言うと自分に合う手法によって必要な知識が変わってきます。自分に必要ない情報を一生懸命勉強しても時間の無駄になってしまいます。もう一つは用語です。何も知らない状態で難しい言葉を並べられても理解することは難しいです。
何事にも言えることですが百聞は一見に如かずです。
実際に少額で投資を始めて、わからないことにぶち当たったときに初めてそれを調べれば良いと思います。これが最速で成長する方法です。
知識がないと勝てずに損をしてしまうのではないかと考える人もいるかもしれません。しかし、そんなことはないです。どれだけ事前に知識を蓄えてデモトレードで何度もシミュレーションしたとしても必ず初めはうまくいかないでしょう。なので安心してほしいです。知識＝勝率にはなりません。皆、経験で成長していっているのです。ちなみにデモトレードは操作を覚える以外に意味はほとんどないのでやらなくても大丈夫です。
投資をはじめる前に必要な準備
初めはまず何から手を付けていいかわからない状況であると思いますが最低限必要になってくるのが以下です。
- 銀行口座
- 取引口座
- 投資資金
銀行口座
既に銀行口座をもっている人は特に新しく開設する必要はありません。 会社員であれば必ず持っているでしょうし、銀行口座がない人はそもそも投資資金もないでしょうから特に開設方法はここでは説明しません。
あえて投資用に口座を分けたい場合は新しく開設するのも良いかと思います。私は楽天銀行を使っています。日本最大級のネット銀行でスマホアプリもあり何かと使い勝手が良く簡単に開設できます。
取引口座
ほとんどの人はここからスタートすることになります。株かFXによって必要な口座が変わるのでどちらもやりたい人は両方開設する必要があります。それぞれの口座比較は別の記事で紹介いたします。ここでは初心者向けのおススメ口座を紹介します。もちろん無料です。
開設の流れは基本的に、
WEB上で申込み必要事項入力 → 書類が納付される → 書類を元にWEBで登録完了
というものがほとんどです。開設までに2日～１週間ほどかかります。
ここでは初めの一歩としてDMM.com証券を紹介します。手数料も業界最安値水準で、取引ツールも使いやすく、DMM株では米国株の売買もできます。そして何より即日口座開設が可能です。書類の郵送確認不要ですぐに株・FXを始めたい方にうってつけの口座です。今ならキャッシュバックキャンペーンも行っていますので、この機会に開設してみてはいかがでしょうか。
投資資金
資金がどれだけあるかによって、ベストな投資先を選ぶのが重要です。100万円で株主優待を狙っても小銭にしかなりませんし、1000万円でFXをするのもリスクがでかいでしょう。資金量にあった投資手法で利益を最大限に引き出しましょう。
私の資金別おすすめ投資手法目安は以下の通りです。参考程度にしていただければと思います。
株
- 10万～50万円・・・練習用の勉強資金。地道に頑張ればここから増やすこともできるが時間がかかる
- 50万～1000万円・・・値動きの荒い銘柄を狙い、短中期でリスクをとって資金を増やす
- 1000万～5000万円・・・中長期目線で確実に利益を伸ばす、株主優待でもそれなりに利益を上げられる
- 5000万円以上・・・長期目線で大きな利益を狙いながら、一部資金を短期で回す
FX
- 5万～10万円・・・練習用の勉強資金。失う前提で投資する。ハイレバレッジでここから増やすこともできる
- 10万～100万円・・・ハイレバレッジでスキャルピング
- 100万～1000万円・・・建て玉をむやみに増やさず、コツコツ利益を出金しながらハイレバレッジでスキャルピングあるいはデイトレ
- 1000万円以上・・・これ以上の資金は株などの投資先にまわしたほうが良い
というように、最低でも10万～100万円くらいはないと投資を始めるのは難しいです。なのでそれすらもない人はまず何とか仕事やバイトをして軍資金を貯めるところから始めましょう。
初心者は株とFXどちらが良いのかそれぞれのリスクについて
実はこれは初心者かどうかはあまり関係なく、資金量によります。50万円以下の少額しかないのであればFXのほうが増やしやすく、資金に余裕があり堅実に増やしたいのであれば株といったところです。
初心者が知っておかなければいけないこととして、それぞれのリスクを簡単にまとめました。
株のリスク
大きく分けて、現物取引(自己資金のみで取引を行う)と信用取引(自己資金を担保に借入て取引)があります。
現物取引は一番最悪のケースでは投資した会社が倒産すると株の価値がなくなり投資した資金は0になります。言い換えれば0以下になることはありません。ただ倒産する会社はいきなり倒産するわけではないので、余程危険な取引をしない限りはまずこのような事態になることもないでしょう。
信用取引は自己資金を担保に借入ができるので資金が少なくても沢山株を買うことができ、通常できない売りから入ることも可能です。その反面、予想とは逆に値が動いてしまうと追証というものが課せられ、逆にいけばいくほどマイナスになり借金を負う可能性があります。
初心者は信用取引には手を出さずに、現物取引のみ行うことをおすすめします。
FXのリスク
FXではレバレッジという倍率をかけて為替の取引を行うのが一般的であるため、株の信用取引と同じで常に追証による借金のリスクがあります。倍率を小さくすればその分損失のリスクも減りますが生み出せる利益も減るのでFXの利点が生かせません。コツコツ貯めこんだ利益が一瞬で０になるのは当たり前と思っていたほうが良いでしょう。その分、低資金で大きな利益を生み出すことができるハイリスクハイリターンの投資です。
FXで爆速に資金を増やしたい場合は海外の取引所をおすすめします。理由は国内では不可能な数百倍のハイレバレッジ取引ができ、ゼロカット （追証なしで0で強制終了）システムが採用されているケースが多いからです。ただし海外口座自体をどれだけ信用できるかという懸念はありますので、トラブル報告があまりないようなところを選びましょう。
初心者がFXをやる場合は必ず余裕資金でやるようにしてほしいです。初めのうちは簡単にお金が消えていくので、切羽詰まった状態で行うとすぐに退場することになります。ですが、きちんと分析し継続していけばいずれは大きな利益を生み出せるようになります。
初心者がやってはいけないこと
使える資金をいきなり全て投資する
これだけはやってはいけません。必ず無くなってもいいくらいの資金で勉強のためのトレードをすることが重要です。ある程度自信がついてセオリーがみえてくるまではこれを繰り返すのが良いでしょう。正直、FXであればこの勉強トレードだけで100万円くらいは消える覚悟で臨んだほうが良いと思います。
ネット上に蔓延っている投資手法や自動売買などの商材を買う
もしかすると中には役に立つものも存在するかもしれないですが、基本的には無料で手に入る情報（ググってでてくる情報）だけで利益を上げることはできます。自動売買などはそんなに利益はだせないと思いますし、常にアップデートしないとトレンドに追いつけないのではと思います。私は使ったことがありませんので断言はできませんが…。いずれにしてもその資金を勉強トレード用に回したほうがよっぽど良いかと思います。
他人の言っていることを鵜呑みにする
一番の負けパターンはこれかもしれません。投資において他人の言っていることは信用してはいけません。この銘柄はぜったい上がるとか為替のチャートが今こうだからこうなるとか、いくら上手い人が言っていてもです。いわゆるイナゴにはなってはいけません。他人任せのトレードは絶対にうまくいかないのです。己を信じて己の判断でトレードしましょう。要は他人の指示でトレードすると出口がわからないということになります。つまりそのトレードが間違いだったときの逃げポイントがわからないのです。例えば株において同じ銘柄を同じタイミングで買ったとしても、利益を出せる人と損をする人がいます。その違いは出口（利益確定）のタイミングを分かっているか否かであります。
投資の向き不向き
やはり投資には向いている人とそうでない人がいます。
お金が減ることにストレスを感じやすい人はあまり向かないのではないかと思います。
メンタルの弱さが判断ミスを引き起こし易いので、ゲーム感覚で投資できる人のほうが割と上手くいきます。
経験談として、まだ資金もあまりなかったころ、とある銘柄で70万円ほどの含み損を抱えていて、当時の投資資金は150万円ほどだったので結構大きな含み損額でしたが、他に、より魅力的な銘柄を見つけたので迷わず損切りして、乗り換えた結果、300万ほどの利益になりました。損切りしたときもあまりお金が無くなった感覚はなく早くこの見つけた銘柄を買いたいという気持ちのほうが強かったのを覚えています。これはたまたまうまくいった例かもしれませんが、あまりお金を扱っている感覚がなかったからできたのかもしれません。
時にはこういう判断も必要なのでメンタルは強いほうが良いと思います。ただ個人的には現物の株投資においては損切りは基本必要ないと思っています笑
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