投資というと初めての人には少し怖い印象があるのではないでしょうか。
一瞬にして資産を溶かす、ですとか借金まみれになるなどギャンブルに近い印象を持っている人が多い気がします。
そのためにまずはデモトレードで練習してから始めたほうが良いと言われたり、まずはそこから始めようと考えたりする人は多いのではないでしょうか。
結論から言いますと、デモトレードは必要ないと思います。やっても問題ないですが、さほど意味もないと思っています。その理由を説明していきます。
デモトレードで学べること
デモトレードで学べることはズバリ、ツールの操作法。これだけです。
逆に言うとこれしか学べません。利用するツールの操作法は知っておくに越したことはありませんが、わざわざデモトレードで学ばなくとも、1回取引すれば大体わかることだと思います。
デモトレードでは実際のチャート、値動きを使ってリアルマネーをかけずにトレードのシミュレーションができます。
これは一見、予行練習ができるようで良いように思えますが、あまり意味がなく、下手すると悪影響にもなりかねません。その理由を次に説明します。
投資はメンタルが重要
投資において一番重要なのはメンタルだと思います。
例えば株であれば低い時に仕入れて高い時に売る、というものすごく簡単なことですがほとんどの人はこれができずに利益を伸ばせないでいます。それはなぜでしょうか。
例えば買いポジションで株価が上がっているときは、「まだ上がるんじゃないか」と欲が出て、下がっている時には「このまま落ちていくのではないか」と不安になるのです。人間は不安に弱いので上がっているときはなかなか利益を確定できずに、下がるとすぐに損切りしてしまいがちです。
これはリアルマネーを賭けていないと起きない心理であり、デモトレードでは起こりません。デモトレードでは勝てるのにリアルトレードでは勝てないという現象が起きるのはこのためです。
よって、いくらデモトレードで練習して利益を出せるようになっても、リアルトレードでは心理状態が全然違うので何の予行練習にもなっていないのです。
デモトレードは逆効果の可能性
先にも説明したように、デモトレードでは勝てるのにリアルトレードでは勝てないというのをよく聞いたりします。
これは説明した通りの理由ですが、もう一つの理由として、このデモトレードで勝った経験というのが、変な自信をつけてしまい大損を引き起こしてしまう可能性があるのではないでしょうか。
リアルトレードで損を出してしまっても、デモトレードでの自信からそれをあまり分析することもなく次々とトレードを重ね損を大きくしてしまうなんてことも考えられます。
なので私はデモトレードで自信をつけることは逆効果なのではと考えています。それよりも少額のリアルマネーで練習することを推奨します。
正直、私はデモトレードをしたことがありません(意味がないと初めから思っていました)ので、もしデモトレードにはこんな利点があるということを知っている人がいましたら教えてください。
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